虱本(読み)シラミボン

デジタル大辞泉 「虱本」の意味・読み・例文・類語

しらみ‐ぼん【×虱本】

細字で、字体シラミのように見えるところから》江戸前期、明暦(1655~1658)から天和(1681~1684)ごろに京坂で出版された絵入り浄瑠璃本

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精選版 日本国語大辞典 「虱本」の意味・読み・例文・類語

しらみ‐ぼん【虱本】

  1. 〘 名詞 〙 ( きわめて細かい字で書いてあるところから ) 寛文~天和年間(一六六一‐八四)頃に流行した絵入りの浄瑠璃本の異称仮名を細字でつづり、行数も多かった。
    1. [初出の実例]「浄るり版本は五段を細字に書、その間に一段毎に絵あり。童部の翫び物とす。是をしらみ本といへり」(出典:随筆・嬉遊笑覧(1830)三)

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