蚊屋吊草科(読み)かやつりぐさか

精選版 日本国語大辞典 「蚊屋吊草科」の意味・読み・例文・類語

かやつりぐさ‐か‥クヮ【蚊屋吊草科】

  1. 〘 名詞 〙 単子葉植物の科名。約九〇属四千余種あり、広く世界に分布する。多年草、まれに、一年草。普通、中実の稈(かん)を持ち、しばしば断面が三角形。葉は三分の一葉序で、ごくまれにしか、葉舌がない。花は小穂がいくつか集まって、いろいろな花序をなし、両性、単性、雌雄同株、また、まれに雌雄異株。小穂の軸についた一個のえいに包まれている花は単生。花被は剛毛状で六個、または鱗片状か毛状、まれに無い。雄ずいは三。時にそれより多数か少数子房上位で、二ないし三心皮よりなり一室卵子は一個でそう果。この仲間のパピルスは、古代メソポタミアでは紙のように用いられ、クログワイの塊茎食用とされるが、ほか多くの雑草がある。しゃそう科。〔生物学語彙(1884)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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