蛇山村(読み)へびやまむら

日本歴史地名大系 「蛇山村」の解説

蛇山村
へびやまむら

[現在地名]長岡市滝谷たきや

三国街道(現国道一七号)沿いにある。東山丘陵の西麓を伝って蒲原かんばら方面に通ずる旧道は、当村の北端から渡沢わたざわ村に入る。口碑に三宅みやけ長者にちなむ女塚・蛇塚・蟾塚・蛞蝓塚の四ッ塚よつづかの伝承があり、滝谷村との入会地を三宅の四ッ塚と称していた。文和四年(一三五五)四月二九日羽黒義成軍忠状(三浦和田羽黒氏文書)によると、四月七日に蔵王ざおう堂から馳せ参じた北朝方の和田茂資の軍勢と南朝方の宗良親王・脇屋義治らの軍勢とが「志都乃岐庄於木野島」や「大島庄平方原」で合戦している。この「於木野島」は荻之島おぎのしまのことで、蛇山・四ッ塚の東側を南北に約五〇〇メートルほど細く延びた微高地をさす。天正村名考(温古之栞)に「へび山四十八軒」と伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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