蛇石村(読み)へびいしむら

日本歴史地名大系 「蛇石村」の解説

蛇石村
へびいしむら

[現在地名]三春町蛇石

たき村の南にあり、村内を蛇石川が北西へ流下する。村名は大蛇伝説にまつわる蛇石に由来する。永禄四年(一五六一)六月二三日の熊野山新宮年貢帳(仙道田村荘史)に「三段 二百卅文 へび石」とみえる。文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録では牛縊うしくびり(現郡山市)の高一千八二〇石余に含まれる。加藤明利入封の寛永四年(一六二七)の田村郡高目録之写(船引町史)に牛縊八郷のうちとして村名がみえるが、高の書分けはない。


蛇石村
じやいしむら

[現在地名]南伊豆町蛇石

伊浜いはま村の東に位置する。北隣の岩科いわしな(現松崎町)との境に蛇石峠があり松崎まつざき(現同上)より下田へ至る道となっている。古くは菖蒲しようぶ村と称し、三島神社の棟札には「仁科庄内岩科郷菖蒲村」とみえ、応永二四年(一四一七)一一月に造立され、宝徳元年(一四四九)九月に修理されたと記す。江戸時代の初めは幕府領、元禄一一年(一六九八)旗本天野領となり幕末に至る(韮山町史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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