蛇頭(読み)ジャトウ(その他表記)snake head

デジタル大辞泉 「蛇頭」の意味・読み・例文・類語

じゃ‐とう【蛇頭】

スネークヘッド

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「蛇頭」の意味・わかりやすい解説

蛇頭
じゃとう
snake head

中国人の海外への密航斡旋(あっせん)する国際的な犯罪組織。「スネークヘッド」とよばれることも多い。近年日本で頻発している中国人の密航事件はほとんどこの蛇頭が関与しているという。名前の由来は、穴に住むような貧しい労働者(人蛇)の親分を意味するなど、諸説ある。船の手配旅券偽造、密航先での就職の斡旋などを行い、世界中に出先機関をもつ。背後で中国、香港、台湾そして日本の暴力団が関与しているといわれる。法務省集計によると1998年8月末までの2年間に摘発された密航者は2680人で、その約8割が中国人。日本政府は97年に出入国管理法を改正して「集団密航罪」を新たに設けるなど取り締まりを強化しているが、流入の増加はとまりそうにない。

[渡邊幸秀]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

普及版 字通 「蛇頭」の読み・字形・画数・意味

【蛇頭】だとう

蛇首。

字通「蛇」の項目を見る

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