蛍丸国俊(読み)ほたるまるくにとし

知恵蔵mini 「蛍丸国俊」の解説

蛍丸国俊

鎌倉時代後期の刀工来国俊(らいくにとし)が作った日本刀。刀身が3尺3寸4分5厘(約100.35センチメートル)の大太刀。南北朝時代の武将阿蘇惟澄(あそこれずみ)が実戦で使用した後、刃こぼれした刀に蛍が集まる夢を見て、目覚めてみると刃こぼれのない美しい姿に戻っていた、という逸話が残されており、名称由来となっている。熊本県阿蘇市の阿蘇神社に奉納され、1931年には国宝に指定されたが、第2次世界大戦後の混乱によって消失した。2016年、岐阜県関市の刀鍛冶らが立ち上げたプロジェクトにより復元が開始され、注目を集めた。

(2016-3-2)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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