蛭木科(読み)ひるぎか

精選版 日本国語大辞典 「蛭木科」の意味・読み・例文・類語

ひるぎ‐か‥クヮ【蛭木科】

  1. 〘 名詞 〙 双子葉植物の科名。一六属約一二〇種が知られ、多くが旧世界の熱帯に分布する。高木で、多くは浅い海の泥地に生え、しばしばマングローブ林を作る。葉は対生し托葉がある。時に二形の葉が生じる。花は腋生し、集散花序が総状花序になり、両性または単性、放射相称。宿有性の萼片が三~一六個あり、花弁も同数、通常内側に曲がって爪状。雄しべは八~多数で花盤の縁につく。単性花の場合、雌花には退化した雄しべがあって花弁に合生していることがある。子房は上位または下位で通常二~一二室あり、各室に二個の胚珠がある。果実はやや柔らかい液果か石果、まれに蒴果となる。種子には仮種皮があって、マングローブ林を形成する仲間では胎生種子である。日本にはメヒルギオヒルギが九州西南部・屋久島・沖縄に自生する。おひるぎ科。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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