…こうした道長・清盛像が背景となり,中世も後期になると入道ということばは,巨大で強そうなもの,いたけだかで事ごとに横車を押すおうへいなものを連想させるようになった。入道雲はその例であり,ゴンドウクジラを入道海豚(いるか),ヒキガエルを入道蛙,巨大なタコやイカを蛸入道,入道烏賊と呼ぶのも同様である。また土着の信仰に根ざす生活をしていた日本人は,仏教に対して畏敬の念を持ちながらも,忌避の感情を捨てきれず,村落の外から入ってくる僧侶を異形(いぎよう)の者として畏怖の念を抱いていたので,そうした感情が複合して,入道ということばは,種々の妖怪と結びつけられるようになった。…
※「蛸入道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
1 イソオウギガニ科のカニ。浅海にすみ、甲は丸みのある四角形で、甲幅13センチくらい。全体に黄褐色。甲の縁と脚に太いとげが多数ある。本州中部以南に産し、食用。2 ズワイガニの別名。鳥取・島根地方でいう...