デジタル大辞泉
「蛸入道」の意味・読み・例文・類語
たこ‐にゅうどう〔‐ニフダウ〕【×蛸入道】
1 《坊主頭に似ているところから》タコのこと。
2 僧または坊主頭の人をあざけっていう語。蛸坊主。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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たこ‐にゅうどう‥ニフダウ【蛸入道】
- 〘 名詞 〙 ( 蛸の頭が坊主頭に似ているところから )
- ① 蛸(たこ)の異称。
- [初出の実例]「海にすむたこ入道もとはばいはん山のむかでがしった生死と」(出典:狂歌・古今夷曲集(1666)一〇)
- ② 坊主頭の者をあざけっていう語。たこ坊主。
- [初出の実例]「猫道心が米櫃には鼠の入事なく、蛸(タコ)入道が眠蔵には人禁制の札あり」(出典:俳諧・三千風笈さがし(1701)上)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の蛸入道の言及
【入道】より
…こうした道長・清盛像が背景となり,中世も後期になると入道ということばは,巨大で強そうなもの,いたけだかで事ごとに横車を押すおうへいなものを連想させるようになった。入道雲はその例であり,ゴンドウクジラを入道海豚(いるか),ヒキガエルを入道蛙,巨大なタコやイカを蛸入道,入道烏賊と呼ぶのも同様である。また土着の信仰に根ざす生活をしていた日本人は,仏教に対して畏敬の念を持ちながらも,忌避の感情を捨てきれず,村落の外から入ってくる僧侶を異形(いぎよう)の者として畏怖の念を抱いていたので,そうした感情が複合して,入道ということばは,種々の妖怪と結びつけられるようになった。…
※「蛸入道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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