蜘蛛糸(読み)くものいと

精選版 日本国語大辞典 「蜘蛛糸」の意味・読み・例文・類語

くも‐の‐いと【蜘蛛糸】

[1] 〘名〙 ⇒くも(蜘蛛)の糸
[2]
[一] (蛛の糸) 狂言。大蔵流番外曲。連歌の好きな男が、捜し求めている刀を盗みにはいり発見されるが、その男の蜘蛛の巣にちなんだ句が良かったために助けられて、盗もうとした刀までもらう。
[二] 歌舞伎所作事。常磐津。金井三笑作詞。初世佐佐木市蔵作曲。本名題蜘蛛糸梓弦(くものいとあずさのゆみはり)」。明和二年(一七六五江戸市村座初演。土蜘蛛の精が、切禿(きりかむろ)の少女、仙台座頭、山伏の姿で現われて、病にふす源頼光を悩ますが、いずれも公時(きんとき)貞光に見破られる筋。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「蜘蛛糸」の解説

蜘蛛糸
(通称)
くものいと

歌舞伎・浄瑠璃外題
元の外題
蜘蛛糸梓弦
初演
明和2.11(江戸・市村座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

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