融然(読み)ユウゼン

精選版 日本国語大辞典 「融然」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐ぜん【融然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 やわらぎとけるさま。気分がのびやかなさま。
    1. [初出の実例]「物あり。融然(ユウゼン)として心に浸む」(出典:自然と人生(1900)〈徳富蘆花〉自然に対する五分時)
    2. [その他の文献]〔陶潜‐晉故征西大将軍長史孟府君伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「融然」の読み・字形・画数・意味

【融然】ゆうぜん

心の高明なるさま。和楽するさま。〔晋書、隠逸、陶潜伝〕其の親好事、或いは酒肴を載せてけば、潛も亦た辭する無し。一するに、則ち大いにして融然たり。

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