(読み)ささり

精選版 日本国語大辞典 「螫」の意味・読み・例文・類語

ささり【螫・蠮螉】

  1. 〘 名詞 〙 昆虫じがばち(似我蜂)」の異名
    1. [初出の実例]「毒螫(ササリ)の類」(出典:大日経承暦三年点(1079))

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普及版 字通 「螫」の読み・字形・画数・意味


17画

[字音] セキ
[字訓] さす

[説文解字]

[字形] 形声
声符は赦(しや)。赦の古音は赤(せき)に近い。〔説文〕十三上に「蟲、毒を行ふなり」とあり、毒を注いで赤くはれあがることをいう。赦は人に火を加え(赤)、また攴(ぼく)を加えて祓う意であるが、それによって肉が赤く腫れあがり、螫と同じ状態となるのであろう。

[訓義]
1. さす、毒虫がさす。
2. 虫の毒。

[古辞書の訓]
名義抄〕螫 サス・サソリイラムシ・アリ

[語系]
赤thjyak、赦・螫sjiakは声義近く、赦・螫は赤の声義を承ける語である。

[熟語]
螫蝎螫齧螫刺螫手螫針螫噬螫虫螫毒螫乳
[下接語]
喙螫・肆螫・辛螫・噬螫・螫・毒螫・蝮螫

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