① ハチ(膜翅)目アナバチ科に属するヤマジガバチ、サトジガバチなどのハチの総称。体長約二センチメートルで雌の方が大きい。腹部の前半部は細く、後半部は太い。体色は黒色で光沢がある。雌は幼虫の餌シャクトリムシなどを捕えて地中の穴に貯え、産卵後、穴をふさぐ。獲物を運ぶとき羽音がじがじがと聞こえ、他の虫を自分の巣に入れて似我似我と言い聞かせて育てると考えたところから、この名がついたという。日本には三種が分布。こしぼそばち。すがる。じが。《 季語・春 》 〔和玉篇(15C後)〕
[初出の実例]「似我蜂にならぬ子もなき彼岸哉〈沾徳〉」(出典:俳諧・類題発句集(1774)雑)
② アナバチ科に属するジガバチ類の総称。腹部前半が細いものが多い。土に穴を掘るヤマジガバチやサトジガバチのほか、室内に泥の巣を作るキゴシジガバチ、モンキジガバチ、竹筒などの小穴に営巣するルリジガバチなど種類が多い。