日本歴史地名大系 「蟇沼用水」の解説 蟇沼用水ひきぬまようすい 栃木県:那須郡塩原町蟇沼村蟇沼用水もとは接骨木(にわとこ)堀、別に素堰(すせき)堀とも称し、蟇沼北部の大蛇尾(おおさび)川と小蛇尾(こさび)川の合流地付近から取水して、蟇沼村・折戸(おりど)村・上横林(かみよこばやし)村・横林村・接骨木村の用水であった。その後、大田原藩によって明和八年(一七七一)や天明年間(一七八一―八九)の拡張・開削工事によって大田原まで開通し、大田原用水・大田原御用堀などと称された。明治二四年(一八九一)の水利組合設立とともに現在名となる。蟇沼用水由来書(郡司吾一文書)によると、永禄一〇年(一五六七)頃より大田原氏によって工事が始まり、慶長(一五九六―一六一五)頃に五ヵ村用の用水が完成したという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by