蠲符(読み)ケンプ

デジタル大辞泉 「蠲符」の意味・読み・例文・類語

けん‐ぷ【×蠲符】

律令制で、課役免除を認めた太政官符。有位者・官人僧侶など課役を免除される扱いの者が、初めてその身分を得たときに与えられる。

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精選版 日本国語大辞典 「蠲符」の意味・読み・例文・類語

けん‐ぷ【蠲符】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「蠲」は除く意 ) 令制下で、一国内の課役免除者を記入した太政官符。有位有官者、僧侶など課役の免除資格のある者の名を列挙した官符を国司に与え、国司はこれによって課役免除の手続きをとる。課役免除者を勘籍人という。→蠲免(けんめん)
    1. [初出の実例]「凡応者、皆待蠲符〈謂。蠲除課之符也〉至。然後注免」(出典令義解(718)賦役)

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