血小板活性化因子(読み)ケッショウバンカッセイカインシ

化学辞典 第2版 「血小板活性化因子」の解説

血小板活性化因子
ケッショウバンカッセイカインシ
platelet-activating factor

1-O-octadecyl-2-acetyl-sn-glycero-3-phosphorylcholine.C28H58NO7P(551.7).略称PAF.血小板の形態変化と凝集,およびそれに伴うヒスタミン遊離などを引き起こす物質で,リン脂質と類似した構造を有する.歴史的には,白血球由来の血小板活性化因子として同定されたが,白血球以外の細胞でも合成され,作用も多彩で,炎症アレルギーにも関与する.[CAS 74389-68-7][CAS 74389-69-8]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「血小板活性化因子」の解説

血小板活性化因子

 血小板を活性化する因子で,1-アルキル-2-アセチル-sn-グリセロ-8-ホスホコリンで,血管内皮で生産され放出される.血小板血栓形成を促進させる.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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