血忌(読み)チイミ

デジタル大辞泉 「血忌」の意味・読み・例文・類語

ち‐いみ【血忌(み)】

出産月経不浄として忌むこと。出産の場合は夫にも忌みが及ぶものとされる。赤不浄
血忌み日」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「血忌」の意味・読み・例文・類語

ち‐いみ【血忌】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 産の忌み。出血のけがれ。妻が出産した際の、夫の忌み。
  3. ちいみび(血忌日)
    1. [初出の実例]「或問、血忌者何也」(出典:暦林問答集(1414)下)
    2. 「まてしばし、けふは血いみじゃといふてにげた」(出典:咄本・私可多咄(1671)五)

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普及版 字通 「血忌」の読み・字形・画数・意味

【血忌】けつき

血牲を忌む。

字通「血」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の血忌の言及

【産の忌】より

…出産を穢れ(けがれ)として忌む観念で,地方によってサンビ,アカビ,チブク,シラフジョウなど種々の呼び方がある。死の忌のクロフジョウ(黒不浄)に対して,血忌をいうのであるが,沿岸地方や産の忌の厳しい神社の付近などでは,死の忌より重いとしているところがある。産は穢なので,その夫も神事や神参りをしてはならなかった。…

※「血忌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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