行動党(読み)こうどうとう(英語表記)Partito d'Azione

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「行動党」の意味・わかりやすい解説

行動党
こうどうとう
Partito d'Azione

ファシズム闘争のために 1943年初めに結成されたイタリア政党。 1930年代の「正義と自由」運動の流れをくむグループを中心に知識人を多く吸収してできた党で,ファシズムはもちろんのこと,ファシズム以前の自由主義社会の諸制度をも否定して,急進的な社会改革のプランを掲げた。 43年9月から 45年4月までのレジスタンス闘争において最も急進的な立場を占めた。 45年6~12月に行動党代表の F.パッリが首相に就任している。ファシズム崩壊後,党内の社会主義派と共和主義派の対立が表面化して 46年2月に第1次分裂が生じ,47年 10月党主流派が社会党に合流して消滅した。

行動党
こうどうとう
Partito d'Azione

1853年2月のミラノ蜂起の失敗後,民主派組織再編を目指して同年3月に G.マッツィーニが結成した政治結社。急進的立場でリソルジメント運動を進め,イタリア統一共和制もとで実現しようとしたが,C.カブールら穏健派の主導権に屈した。

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世界大百科事典(旧版)内の行動党の言及

【パリ】より

…イタリアの政治家。反ファシズム活動でたびたび逮捕されたあと,1943年行動党の結成に参加。武装レジスタンス期(1943年9月~45年4月)に行動党を代表して国民解放委員会の指導部に入り,パルチザン部隊の指揮や連合軍との交渉など重要な役割を演じた。…

※「行動党」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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