行帰・往還(読み)ゆきかえる

精選版 日本国語大辞典 「行帰・往還」の意味・読み・例文・類語

ゆき‐かえ・る ‥かへる【行帰・往還】

〘自ラ四〙 (上代は、「ゆきがえる」とも)
① 行って帰る。一度出て行って、また帰って来る。往復する。ゆききする。いきかえる。
万葉(8C後)一九・四二四二「天雲の去還(ゆきかへり)なむもの故に思ひそ吾がする別れ悲しみ」
太平記(14C後)二九飛脚の行帰る程日数を経ければ」
年月などが過ぎて、またもと日付などにもどる。また、年月など、古いものが過ぎて新しいものが来る。年月が改まる。
※万葉(8C後)二〇・四四九〇「あらたまの年由伎我敝理(ユキガヘリ)春立たばまづわが屋戸に鶯は鳴け」

ゆき‐かえり ‥かへり【行帰・往還】

〘名〙 行きと帰り。また、行って帰ること。往復。いきかえり。
※万葉(8C後)六・九五九「往還(ゆきかへり)常に我が見し香椎潟明日ゆ後には見む縁(よし)も無し」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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