行掛の駄賃(読み)ゆきがけのだちん

精選版 日本国語大辞典 「行掛の駄賃」の意味・読み・例文・類語

ゆきがけ【行掛】 の 駄賃(だちん)

  1. 馬子問屋へ荷をつけに行く途中空馬に他の荷をつけて、馬子の所得とする駄賃。転じて、事のついでに他の事をすること。いきがけの駄賃。
    1. [初出の実例]「某(それがし)(わずらい)なれば、行(ユキ)がけの駄賃(タチン)とやらん」(出典甲陽軍鑑(17C初)品二三)

いきがけ【行掛】 の 駄賃(だちん)

  1. ( 馬子が問屋などへ荷物を受け取りに行くついでによその荷物を運び、手間賃を得たところから ) 事のついでに他の事をして利益を得ること。ゆきがけの駄賃。
    1. [初出の実例]「いきがけの駄賃、うぬをばらして」(出典:歌舞伎・韓人漢文手管始(唐人殺し)(1789)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android