衣装付(読み)いしょうづけ

精選版 日本国語大辞典 「衣装付」の意味・読み・例文・類語

いしょう‐づけ イシャウ‥【衣装付】

〘名〙
衣装方俳優扮装(ふんそう)に必要な衣装の明細を書きとめておく帳面
滑稽本・大千世界楽屋探(1817)下「一寸出るにも捨利(すてり)身請で衣装付(イシャウヅケ)大尽風
※耳を掻きつつ(1934)〈長谷川伸〉岩五郎の死「母は〈略〉芝居の衣裳つけとなりました」
③ (俳優などの)衣装の着こなし。着物を着た姿。衣装つき。
洒落本・岡女八目佳妓窺(1801‐04)三「客は廿四五、きゐたふう、いしゃうつけ鉄御納戸の紋附、つむぎの小袖

いしょう‐つき イシャウ‥【衣装付】

〘名〙 衣装の着こなし。着物を着た姿。えもんつき。
評判記野郎虫(1660)松本小蔵人「衣装(イシャウ)つきあしくて、くびみじかく見え侍るは生れつきたるやらん」
※浄瑠璃・国性爺合戦(1715)唐船「なんぼうつくしうても唐の女房の、いしゃう付あたま付き、弁才天を見る様で」

いしょう‐つけ イシャウ‥【衣装付】

〘名〙 衣服、特に和服を形よく着ること。着付け。
※新浦島(1895)〈幸田露伴〉七「他所の男に見せやうとてか化粧(みじまひ)にも衣裳つけにも黒人(くろうと)三倍も騒ぎちらすといふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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