衰朽(読み)すいきゅう

精選版 日本国語大辞典 「衰朽」の意味・読み・例文・類語

すい‐きゅう‥キウ【衰朽】

  1. 〘 名詞 〙 おとろえて形がくずれたり、組織がくさったりすること。老衰して役に立たないこと。
    1. [初出の実例]「千山一霜物衰朽、運謝時代空有々」(出典:経国集(827)一三・九日林亭賦得山亭明月秋応太上天皇御製〈巨勢識人〉)
    2. 「英国に於て窮民を養ふの法は仮令ひ老年衰朽の者と雖ども家族を近づくことを許さず」(出典:西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉外)
    3. [その他の文献]〔杜甫‐遭田父泥飲美厳中丞詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「衰朽」の読み・字形・画数・意味

【衰朽】すいきゆう(きう)

衰え朽ちる。唐・韓〔左遷せられて藍関に至り、姪孫湘に示す〕詩 一封(あした)に奏す、九重(きうちよう)の天 夕に州に貶(へん)せらる、路千 の爲に事を除かんと欲す 肯(あへ)て朽を將(もつ)て殘年を惜しまんや

字通「衰」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android