袖狭し(読み)そでせばし

精選版 日本国語大辞典 「袖狭し」の意味・読み・例文・類語

そで【袖】 狭(せば)

衣服の袖の幅や丈(たけ)が短い。官位の低いものの袖が狭く、また、民間の服が筒袖であったところから、身分の卑しいこと、不遇の身であることや、物事が十分にできないさまをいう。歌語として用いる場合が多い。
古今(905‐914)雑上・九二三「ぬき乱る人こそあるらし白玉のまなくも散るかそでのせばきに〈在原業平〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android