裁制(読み)さいせい

精選版 日本国語大辞典 「裁制」の意味・読み・例文・類語

さい‐せい【裁制】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 衣服などをぐあいよく仕立てること。裁製。
    1. [初出の実例]「既に裁制(サイセイ)せし物を衣物(そぶつ)と云」(出典随筆・東牖子(1803)四)
    2. [その他の文献]〔周礼注‐冬官〕
  3. 物事をうまくさばいて、きりもりすること。
    1. [初出の実例]「制と云に、禁制と云心と裁制と云心と二つ有。此制は裁制ぞ」(出典:絅斎先生仁義礼智筆記(18C初))
    2. [その他の文献]〔周髀算経‐巻上〕
  4. おさえとどめること。
    1. [初出の実例]「不羈の内自から裁制あり」(出典:同志社大学設立の旨意(1888)〈新島襄〉)
    2. [その他の文献]〔蜀志‐姜維伝〕
  5. 文章を練り直してみがくこと。
    1. [初出の実例]「琢磨寒玉声々麗、裁制余霞句々侵」(出典:菅家後集(903頃)見右丞相献家集)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「裁制」の読み・字形・画数・意味

【裁制】さいせい

作る。定める。また、おさえる。〔三国志、蜀、姜維伝〕維、自ら西方の風俗(なら)へるを以て、ねて其の才武を(たの)み、~(つね)に軍を興して大擧せんと欲す。費、常に裁制して從はず。

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