裂目(読み)さけめ

精選版 日本国語大辞典 「裂目」の意味・読み・例文・類語

さけ‐め【裂目】

〘名〙
① 裂けた所。われめ。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
※鮫(1937)〈金子光晴〉塀「ながい塀のむかうにあるものは、もはや、風景ではない。それは、このよの裂罅(サケメ)である」
② 馬の口の裂けた所。くちわき。くつわがかり。
※弓張記(1450‐1500頃か)「手綱の高さひきさの事、まづさけめにあてて其上にては、馬によりて高く低くも有べし」
③ (比喩的に) 集団組織内部に生じる対立
※一九二八・三・一五(1928)〈小林多喜二〉七「さうすればキットこんな事で、案外重大な裂目を引き起さないとも限らないんだ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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