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装甲部隊 そうこうぶたいarmoured forces

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

装甲部隊
そうこうぶたい
armoured forces

機甲部隊とも呼ばれる。戦車の打撃力を中心とする部隊。自走砲兵,車乗歩兵を随伴することもあり,急速に敵陣地を突破する役割を果す。世界最初の装甲部隊は,フランス陸軍によって,1914年騎兵隊のなかにつくられた。しかし,第2次世界大戦が始るまで,ほとんどの主要国は,戦車を歩兵部隊の一部とみなしていた。本格的な装甲部隊である機甲師団を生み出したのはドイツで,41年に独ソ戦が起ると,ドイツは2万両の戦車をもったソ連に対して 3350両を投入し,緒戦で圧倒した。大戦後は,対戦車火器の威力が過大評価されたために,一時,戦車に対する関心が低下したが,朝鮮戦争中の 50年北朝鮮軍の装甲部隊の成功で戦車が再認識された。装甲部隊の弱点は,常に大量の燃料を必要とすることで,50年代のアメリカ機甲師団では,160kmを前進するのに 86万 lの燃料を必要とした。第4次中東戦争では対戦車ロケット,ミサイル徹甲弾,穿甲弾などの効果が大きかったため,戦車の再評価が行われた。その後,装甲をはじめとする防御方式の改善,ミサイル対抗手段,航空機,歩兵などとの共同作戦の研究等によって,装甲部隊は引続き地上部隊の主力とみなされており,91年の湾岸戦争ではアメリカ軍の装甲部隊がイラク軍の防衛陣地を短時間で突破した。

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