裏差(読み)ウラザシ

デジタル大辞泉 「裏差」の意味・読み・例文・類語

うら‐ざし【裏差(し)】

刀のさや裏側に穴を作って納めておく、金属製のこうがいまたは小柄こづか。→表差し

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「裏差」の意味・読み・例文・類語

うら‐ざし【裏差】

  1. 〘 名詞 〙 刀の鞘口(さやぐち)に取り付けた差裏(さしうら)の櫃(ひつ)にはめる副子(そえご)。差裏の副子は、差表(さしおもて)の副子を笄(こうがい)とすれば、小柄(こづか)をはめた小刀(こがたな)とし、差表に櫃をつけないで差裏だけの際は笄とする。⇔表差
    1. [初出の実例]「うらざしをぬいて、しるしに御やり候」(出典:咄本・昨日は今日の物語(1614‐24頃)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android