裏御光(読み)うらごこう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「裏御光」の意味・わかりやすい解説

裏御光
うらごこう

日没のすぐあと、夕焼けした空に東の地平線から放射状上空へ伸びている光の縞(しま)。西の地平線から伸びた光の縞(表御光)が東の地平線に達したものである。光の縞の暗い部分は、西の地平線下にある背の高い雲の陰である。普通、晴れた日に出る。これと似た現象に、低い雲があってその背後太陽からの光が雲のすきまから放射状に広がって見えることがあり、これは単に御光とよばれる。

[大田正次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「裏御光」の意味・わかりやすい解説

裏御光【うらごこう】

日出没の薄明時に,地平線近くの太陽から出た光条が天空を通って反対方向の地平線に収束し,太陽と反対方向から放射状に光条が射出されているように見える現象。太陽側の地平線から放射状に射出されているものを表御光という。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「裏御光」の意味・わかりやすい解説

裏御光
うらごこう

日の出日の入りのときに太陽と反対側の地平線に向かって,雲の間からもれる光が明暗の帯のような縞模様になって現れる現象。(→グローリー

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android