複合粒子(読み)ふくごうりゅうし(その他表記)composite particle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「複合粒子」の意味・わかりやすい解説

複合粒子
ふくごうりゅうし
composite particle

2個以上の粒子結合してつくられた1個の粒子。原子は1個の原子核に数個の電子静電気力で結合された複合粒子であり,原子核は数個の陽子および中性子核力で結合された複合粒子である。また分子も数個の種々の原子が原子間力で結合された複合粒子である。数百種の素粒子の存在が知られるようになって,素粒子もまた基本粒子クォークの複合粒子とみなされるようになってきた。ある粒子族 (素粒子,原子核,原子,分子など) に属する個々の粒子の性質を,構成粒子の種類と性質,結合の仕方から統一的に理解しようというのが複合粒子の考えである。

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化学辞典 第2版 「複合粒子」の解説

複合粒子
フクゴウリュウシ
composite particle

素粒子がいくつか集まってできた粒子系.物質構造を考えるある段階で,たとえば,原子核,原子,分子などを1個の粒子とみなす場合に多いがこれらは複合粒子である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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