複数為替相場制(読み)ふくすうかわせそうばせい(英語表記)multiple exchange rate system

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

複数為替相場制
ふくすうかわせそうばせい
multiple exchange rate system

為替相場は手数料や金利の要素を除くと本来は一本になるが、それを商品別・相手国別などによって異なった為替相場を適用する制度。たとえば、輸入品をいくつかに分類し、不要不急品ほど不利な相場を適用して輸入を抑制するなどがその典型である。輸出についても同様であって、それは補助金や課税と同じ効果をもつ。国際通貨基金(IMF)はこの制度の効果が差別的であるところから、原則として禁止している。この制度は、わが国でも第二次世界大戦後から1949年(昭和24)の単一為替レート設定まで採用された。

[土屋六郎]

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