しん‐ぜん【襯染】
- 〘 名詞 〙
- ① ( 「しんせん」とも ) 接近してその感化をうけること。親炙(しんしゃ)。
- ② 小説の技法の一つ。後に大事な趣向を出すために、その事の起こりや来歴などを前もって書き備えておくこと。しこみ。したぞめ。
- [初出の実例]「唐山元明の才子等が作れる稗史には、おのづから法則あり。所謂法則は、一に主客、二に伏線、三に襯染(シンセン)、四に照応、五に反対」(出典:読本・南総里見八犬伝(1814‐42)九)
- ③ 肌着を染めること。〔漢語字類(1869)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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