主客(読み)しゅかく

精選版 日本国語大辞典 「主客」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐かく【主客】

〘名〙 (「かく」は「客」の漢音)
主人客人
※田氏家集(892頃)下・毒酔吟呈座客「飲酒卯前百鍾、黄昏主客酔相従」
② 主なものと従なもの。より重要なものとそうでないもの。中心人物と脇役
※授業編(1783)二「書籍は限もなく多くして人の記臆と年命とは限あれば、よむところの書に主客(シュカク)を弁じ」
哲学で、主観客観主体客体
※善の研究(1911)〈西田幾多郎〉一「純粋経験説の立場より見れば、こは実に主客合一、知意融合の状態である」
古代中国で、四方賓客を接待する役目をもった者の職名。〔史記‐滑稽列伝〕
文法で、主格と客格。主語客語

しゅ‐きゃく【主客】

〘名〙 (「きゃく」は「客」の呉音)
日葡辞書(1603‐04)「Xuqiacu(シュキャク)。テイシュ、キャクジン」
② 客の中で主だった人。主賓

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デジタル大辞泉 「主客」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐かく【主客】

主人と客。しゅきゃく。
主なものと、それに関係のあるつけたりのもの。しゅきゃく。「主客ところえる」
文法で、主語客語
哲学で、主観客観主体客体
昔、中国で外国からの賓客を接待する役の者。
[類語]主従

しゅ‐きゃく【主客】

客のうちの主だった人。主賓しゅひん
しゅかく(主客)

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普及版 字通 「主客」の読み・字形・画数・意味

【主客】しゆきやく・しゆかく

主と客。

字通「主」の項目を見る

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