西ノ口町(読み)にしのくちちよう

日本歴史地名大系 「西ノ口町」の解説

西ノ口町
にしのくちちよう

[現在地名]池田市西本にしほん

西本町の西にあり、池田町より猪名いな川を渡って西方川辺かわべ(現兵庫県)への出入口にあたる。町並は西国三十三所観音巡礼第二四番札所中山なかやま(現兵庫県宝塚市)への巡礼道(中山道)に沿う。元禄一〇年(一六九七)池田村絵図(伊居太神社蔵)によると、当町には米屋一・茶商一・饅頭屋二・菓子屋二・塩屋一・豆腐屋二・古手屋一・小間物屋三・小間物売一・木綿屋二・木綿売一・蚊帳屋一・荒物屋二・瀬戸物屋一・紙屋一・水茶屋三・干鰯屋一・薬売一・小商一・車屋一・大工一・畳屋三・樽屋三・指物屋一・鍛冶屋一・茣蓙売一・髪結一・紺屋三・茜屋二・日用七・糸引七・馬持一・医師三・目医師一・鉢平一・山伏一・年寄一・無記載四三がみえ、猪名川対岸にあたる川辺郡村々を対象とした商職人の居住地であったことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android