西之原村(読み)にしのはらむら

日本歴史地名大系 「西之原村」の解説

西之原村
にしのはらむら

[現在地名]塩山市西野原にしのはら

牛奥うしおく村の南西に位置し、東の牛奥山麓から西へ低くなりおも川中流の左岸に及ぶ。川を隔てて西は熊野くまの村。西野原・西原とも書き、地名牛奥村からみた方角的な呼称によるという(甲斐国志)。天正一〇年(一五八二)八月六日の徳川家印判状写(国立史料館蔵依田家文書)に「西之原」とみえ、同所一〇貫の地が信州替地として古屋甚五兵衛に宛行われている。慶長古高帳では高二五〇石余、幕府領。寛永一一年(一六三四)の牛奥山手目録(樋口兼其家文書)では旗本彦坂領、元禄一〇年(一六九七)一部が彦坂重敬から弟山田真周へ分知され(寛政重修諸家譜)元禄郷帳では旗本彦坂領・山田領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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