西乗寺(読み)さいじようじ

日本歴史地名大系 「西乗寺」の解説

西乗寺
さいじようじ

[現在地名]室蘭市みゆき町二丁目

絵鞆えとも半島の基部、国道三六号と太平洋岸の中間に位置する曹洞宗寺院。山号は禅竜山、本尊釈迦如来。明治四二年(一九〇九)安楽あんらく住職丹羽月渓ほか信徒によって、輪西一条わにしいちじよう通山側に曹洞宗輪西説教所として創設、翌四三年五月道庁の認可を受けた(新室蘭市史)。しかし同四四年に輪西製鉄場の操業休止の影響を受け、建物一切を失った。大正五年(一九一六)登川のぼりかわ(現夕張市)実相じつそう寺に来ていた和歌山県敷屋しきや(現同県熊野川町)耕雲こううん寺住職西祖乗は、実相寺住職柴田俊龍や丹羽月渓の勧めで、同七年に室蘭に移住し、自費七〇〇円と信徒の寄進を得て説教所を建立再興した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android