西古川町
にしふるかわまち
[現在地名]長崎市古川町・
万屋町・
諏訪町 諏訪町の西方、銀屋町の北、中島川左岸にある長崎外町の一ヵ町で、船手に属した。町並は中島川に並行してほぼ東西に形成される。もと古川町で、一六一四年(慶長一九年)イエズス会の血と十字架の行列が古川町の街路に正面に面して建つサン・アグスティノ天主堂を経て、本紺屋町の慈恵院に回るという順路をとっている(アビラ・ヒロン「日本王国記」)。寛永六年(一六二九)古川町衆が伊勢参宮を行っている(「御参宮人抜書」橋村家文書)。寛文一二年(一六七二)の大町分割策に伴い分立(華蛮交易明細記)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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