日本歴史地名大系 「西向浦」の解説 西向浦にしむかいうら 和歌山県:東牟婁郡古座町西向浦[現在地名]古座町西向古座川の右岸にそびえる重畳(かさね)山(三〇二メートル)の東南、古座川河口西岸と熊野灘に面し、熊野街道大辺路の渡津に発達した村。古座川対岸は中湊(なかみなと)村・古座浦。もとは古座川東岸にあって古座浦に接していたが、流路の移動により古座浦から離れたという(続風土記)。熊野の豪族小山氏の拠地で、巽氏系図(「古座史談」所収)によると雑賀(さいか)庄(現和歌山市)の巽氏も天正(一五七三―九二)頃まで当浦にいた。慶長検地高目録によると村高一四一石余。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by