日本歴史地名大系 「西坂遺跡」の解説 西坂遺跡にしさかいせき 岐阜県:多治見市中之郷村西坂遺跡[現在地名]多治見市明和町国道二四八号と旭(あさひ)ヶ丘流通(おかりゆうつう)団地を結ぶ市道との交差点の北西、南と北西に緩やかに傾斜する舌状台地上にある。昭和四六年(一九七一)より翌年にかけて発掘調査が行われ、弥生時代の竪穴住居跡の一部と、それに伴う地床炉を検出。遺物は縄文土器・弥生土器・土師器・須恵器などがみられ、縄文晩期の合口甕棺も発見されているが、最も注目されるのは先土器時代石器である。発掘調査以前の表採資料の中にハンドアックスと推定されたチャート質石器があり、調査によって石器類の出土した西坂面は木曾川の高位段丘面に対比され、地層は三万年から七万年前の年代と考えられている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by