朝日日本歴史人物事典 「西宮秀」の解説
西宮秀
生年:天保5.8.10(1834.9.12)
幕末期の水戸藩奥女中。水戸藩の学者西野宣明 の娘として江戸に生まれる。水戸藩主徳川斉昭の夫人貞芳院に仕え,安政大地震(1855)や幕末期の水戸藩の動乱を奥女中の目を通して日記に綴る。維新後,一庶民となり,芸者置屋や貸布団屋などして家族を養い,才覚と勇気を持って生きた回想録を残している。<著作>『落葉の日記』<参考文献>柴桂子「近世女たちの災害記録」(『江戸期おんな考』創刊号)
(柴桂子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報