西岡楢光(読み)ニシオカ ナラミツ

20世紀日本人名事典 「西岡楢光」の解説

西岡 楢光
ニシオカ ナラミツ

大正・昭和期の宮大工 法隆寺大工棟梁。



生年
明治17(1884)年10月15日

没年
昭和50(1975)年3月12日

出生地
奈良県

旧姓(旧名)
松岡

主な受賞名〔年〕
紫綬褒章〔昭和30年〕,勲四等瑞宝章〔昭和40年〕,吉川英治文化賞〔昭和49年〕

経歴
明治40年法隆寺大工棟梁西岡常吉のむこ養子となり、二女つぎと結婚。法隆寺大工として修業、大正8年〜昭和29年法隆寺伽藍の総棟梁として法隆寺堂塔数十棟の解体修理、橿原神宮拝殿新造などに従事生涯を法隆寺保存事務所棟梁として伽藍保存に尽力した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「西岡楢光」の解説

西岡楢光 にしおか-ならみつ

1884-1975 大正-昭和時代の大工。
明治17年10月15日生まれ。法隆寺の宮大工棟梁(とうりょう)西岡常吉の婿養子となり,昭和9年からの法隆寺大修理の総棟梁をつとめる。のち,法隆寺保存事務所棟梁。49年長男の常一,次男の楢二郎とともに吉川英治文化賞を受賞。昭和50年3月12日死去。90歳。奈良県出身。旧姓は松岡。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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