西本成寺村(読み)にしほんじようじむら

日本歴史地名大系 「西本成寺村」の解説

西本成寺村
にしほんじようじむら

[現在地名]三条市西本成寺一―二丁目・直江すぐえ町一―四丁目・土場どば東本成寺ひがしほんじようじ南四日みなみよつか町三―四丁目・西四日にしよつか町一丁目・同三丁目・桜木さくらぎ町・条南じようなん町・島田しまだ一―二丁目・由利ゆり

近世には単に「本成寺村(天保郷帳ほか)と称し、西本成寺村と改称するのは明治一二年(一八七九)である。信濃川と五十嵐いからし川の合流部の南、平野部に位置する村で、東は四日町よつかまち村、南は東本成寺村、西は貝喰かいばみ川を隔てて今井野いまいの新田(現南蒲原郡栄町)と接する。

村の成立は、永仁五年(一二九七)日印によって開基された長久山本成寺とかかわる。日印は「蒲原郡大面庄蒲曾根村」に青蓮華しようれんげ寺を建立、のちに本成寺と改号したという(「長久山歴代譜」本成寺文書)。この薄曾根すすきそね村が当地で、当初より本成寺の寺領であったと考えられる。永正七年(一五一〇)三月七日の長尾為景寄進状(同文書)には「(ママ)面庄内村上分薄曾祢并新堀上条吉野谷」とみえる。慶長三年(一五九八)頃の新発田御領内高付帳(新発田市史資料)に「本(ママ)寺村」六二五石一斗余が記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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