桜木(読み)サクラギ

精選版 日本国語大辞典 「桜木」の意味・読み・例文・類語

さくら‐ぎ【桜木】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 桜の木。
    1. [初出の実例]「あほ山の桜木の花今日もかも散り乱る覧見る人なしに」(出典:歌仙本赤人集(11C初か))
  3. 桜の材。特に、江戸時代、版木に多くこれを用いたところから、版木の異称
    1. [初出の実例]「求めに応じて、桜木(サクラギ)に命ながうせんとするにまかするもの也」(出典歌謡・松の葉(1703)序)

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日本歴史地名大系 「桜木」の解説

桜木
さくらぎ

[現在地名]金沢市寺町てらまち一―二丁目・同四丁目・泉野町いずみのまち二丁目

寺町通・野田のだ往還西側の両側町で、野田寺町二―三丁目の南西に連なり、南西は泉野村領地に続く。一―十の小路がある。町名は、犀川河岸一帯にかけて桜の木が植えられていたことによるとも、泉野村の泉野桜木神社の社名によるともいわれる(金沢古蹟志)。元和期(一六一五―二四)には油木を植えた御用林で、下三しもみ(沼田町)百姓衆が管理していた(三壺記)。承応年間(一六五二―五五)には御用地を開墾して泉野百姓衆が畑地として支配していたが、寛文年間(一六六一―七三)足軽屋敷地として召上げられた(寛文五年「泉野村領足軽屋敷地証文」泉野村文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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