岩手県中央部、岩手郡にあった旧村名(玉山村(むら))。現在は盛岡(もりおか)市の北部を占める地域。1954年(昭和29)藪川(やぶかわ)、渋民(しぶたみ)の2村と合併、1955年巻堀(まきほり)村を編入。2006年(平成18)盛岡市に編入。旧村域のほぼ中央を北上(きたかみ)川が南流し、沿岸を第三セクターIGRいわて銀河鉄道(旧、JR東北本線)と国道4号が走り、好摩(こうま)駅でJR花輪線が分岐する。米作、畜産が主体の農村であるが、近年は企業誘致も進み、1973年には盛岡鉄工団地(現、盛岡工業団地)が起工した。姫神(ひめかみ)岳西麓(せいろく)の渋民は、奥州街道の宿駅として栄え、また詩人石川啄木(たくぼく)の生地として知られ、記念館がある。岩洞(がんどう)湖畔の外山(そとやま)牧場(県農業研究センター外山畜産研究室)から早坂高原一帯は県立自然公園で家族旅行村がある。
[川本忠平]
台湾島の最高峰。島の南北を貫く台湾山脈の中央部、嘉義(かぎ/チヤイー)の東60キロメートルに位置する。旧称新高山(にいたかやま)、別称モリソンMorrison山。標高3997メートルで東アジア地域の最高峰でもある。周囲に3000メートル級の高峰が10座を数え、玉山連峰を形成する。地質は粘板岩、硬砂岩からなる。ほぼ北回帰線上に位置し、一帯が原始林に覆われている。標高差による植物分布が豊かで、600メートル付近までが熱帯林、600~1800メートルは亜熱帯林、3000メートル以上は寒帯林となる。登山路は嘉義―阿里山(ありさん)、水里―東埔(とうほ)、水里―高観の3コースがあり、3~5月と10~11月の気象条件がもっとも穏やかである。
[劉 進 慶]
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台湾の最高峰で,3997m。台湾が日本の統治下にあったときは新高山(にいたかやま)と呼ばれた。台湾を南北に走る中央山脈の西側に並行する玉山山脈中にある。玉山は5峰に分かれ,主山を中心に東西南北の四つの山がこれを取り巻く。冬季には積雪により白銀の世界となり,〈渾然美玉〉と形容される。地質は第三紀の粘板岩と砂岩から成る。濁水渓,高屛渓などの水源になっている。北回帰線付近にあるが,高度が大であるため,熱帯から寒帯までの植物分布が見られる。阿里山からの登山路が最も多く利用される。
執筆者:西村 睦男
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「ユイ(玉)山」のページをご覧ください。
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…ところで〈玉の美なるものを球といい,その次なるを藍という〉と称するように,県内に美玉を出すことより藍田の名がおこった。県の東方の藍田山(あるいは玉山,覆車山ともいう)は美玉の産出でことに知られ杜甫などの詩句が残る。藍田をはじめ酒泉(甘粛省),岫岩(遼寧省),南陽(河南省)産の玉は,現在でも玉器につくることができる。…
※「玉山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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