西横関村(読み)にしよこぜきむら

日本歴史地名大系 「西横関村」の解説

西横関村
にしよこぜきむら

[現在地名]竜王町西横関

西川にしかわ村の北西に位置し、西辺を北流する善光寺ぜんこうじ川が当地で日野川に合流する。北西流する日野川は当地で西へ向きを変え、同川を挟んで北はたけ(現近江八幡市)、東は東横関村(現同上)南東―北西に走る中山道(中世東海道)が当地で日野川を渡河する。中世には東横関村とともに横関(郷)とよばれ、同郷はのち上・下に分れるが、当地は横関下郷にあたると思われる。文明一九年(一四八七)若宮神社鰐口銘に「蒲生下郡桐原郷内横関市庭」とみえ、横関には一五世紀すでに市が成立、地内の中世東海道沿いにエビスの字があることから市立は当地(横関下郷)で行われたと推定されている。寛正四年(一四六三)には延暦寺根本中堂寄人を名乗る横関商人と日吉社二宮神人を号する保内商人との間で御服本座をめぐる争いが生じた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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