西浜谷下小西ノ坪遺跡(読み)にしはまだにしもこにしのつぼいせき

日本歴史地名大系 「西浜谷下小西ノ坪遺跡」の解説

西浜谷下小西ノ坪遺跡
にしはまだにしもこにしのつぼいせき

[現在地名]篠山市西浜谷

篠山川右岸、標高約一九五―一九八メートルの、南方へ下降する丘麓緩斜面に立地する。古墳時代前期の集落、および奈良―平安時代にかけての官衙遺跡で、東北東八〇〇メートルの東浜谷遺跡、東南東約一キロの地名郡家ぐんげ、大型円墳の新宮しんぐう古墳などと併せ注目される。昭和六三年(一九八八)面積約一二〇〇平方メートルの発掘調査を実施、古墳時代前期の土壙群、および奈良―平安時代の掘立柱建物跡群が発掘されている。古墳時代前期の土壙は二七基が調査され、一部の土壙内から壺・甕の破片が出土した。土壙群の分布は〇・五―二メートル程度の間隔で、ほとんど切合うことなく散在し、北東から南西方向に続く方向性が認められる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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