西海村(読み)にしうみむら

日本歴史地名大系 「西海村」の解説

西海村
にしうみむら

[現在地名]琴海町西海郷にしうみごう

村松むらまつ村の南に位置し、北東部で西海川が内海(大村湾)に注ぐ。北西部にかすみ岳がある。内海沿いの往還筋に一里山が置かれていた(慶安二年肥前国道法帳)。江戸時代は大村領の内海うちめに属する。慶長一〇年(一六〇五)の大村領内高目録に西海村とみえ、高二七三石余で、田二二町余・畠四町一反、物成一五〇石余。同一七年の総検地では高四四四石余となるが(同一八年彼杵郡内検高目録)、朱印高は二七三石余とされた(元和三年「大村純頼領知目録」大村家記)。慶長国絵図では西海として高二七三石余。慶長高帳によれば蔵入地がなく、庶家一門の大村何右衛門の知行一〇二石余などがあった。また慶長年間大村左近の知行もあったが、大村藩の御一門払に伴って寛永年間(一六二四―四四)からは大村純政の知行。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android