西清古鑑(読み)セイセイコカン

デジタル大辞泉 「西清古鑑」の意味・読み・例文・類語

せいせいこかん【西清古鑑】

中国図録。40巻。付銭録16巻。の梁詩正らが奉勅撰。1749年に成立の「博古図」にならい、宮廷所蔵の古銅器銭貨などを図示し、考証を加えたもの。

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精選版 日本国語大辞典 「西清古鑑」の意味・読み・例文・類語

せいせいこかん【西清古鑑】

  1. 中国の図録。四〇巻、付銭録一六巻。清の乾隆帝の時、梁詩正らが勅を奉じて撰。一七四九年成立。内府所蔵の礼器文具武器・銭貨などの古銅器類を図説し銘文解釈を付したもの。中国古銅器研究の重要資料。

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世界大百科事典(旧版)内の西清古鑑の言及

【金石学】より

… 元・明時代,金石文の研究は一時下火となったが,清代,考証学の興隆とともに再び活発化した。1755年(乾隆20),乾隆帝は徽宗にならって図録集《西清古鑑》40巻を勅撰して気運を盛り上げ,1804年(嘉慶9),阮元(げんげん)が薛尚功を継承して《積古斎鐘鼎彝器款識》10巻を刊行した。この書は,こののち器形からひとまず離れ銘文だけを研究する清朝金文学,文字学に大きな影響を与えた。…

※「西清古鑑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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