西船渡村(読み)にしふなとむら

日本歴史地名大系 「西船渡村」の解説

西船渡村
にしふなとむら

[現在地名]朝日町三中みなか 西舟渡にしふなと

最上川左岸に沿い、対岸中郷なかごう村、南西夏草なつくさ村、北西八沼やつぬま村。村名は東五百川ひがしいもがわ郷と西五百川郷を結ぶ船着場があることによるという。康正二年(一四五六)朝日修験宮本坊が西徳院一応いちおう(現廃寺)からくりに創建したと伝える。正保郷帳に西舟渡村とあり、田方一二五石余・畑方五石余。慶安二年(一六四九)以降松山藩領。西五百川郷一石楢いちこくなら組に属し、天明七年(一七八七)の松山藩左沢領村々大概書(松山町教育委員会蔵)では高一三二石余、田五町八反余・畑二反余、用水は八ッ沼・あし沢の水を引くが、年により旱損が生じた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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