西行坂(読み)さいぎようざか

日本歴史地名大系 「西行坂」の解説

西行坂
さいぎようざか

万沢まんざわの西行にある小峠。西行峠ともいう。峠名は歌人の西行法師に由来するともいい、幾つかの伝説を伝える。昔西行がこの坂道にくると一人の山賊に会い、甲州にも歌を詠む者がいるかと尋ねると、山賊は即座に「いきっちなつぼみし花がきっちなにぶっぴらいたる桶とじの花」と詠んでよこした。西行はこの歌の意味がわからず、甲州では山賊でもこんな歌を詠むのかと驚いて引返したという。こうした伝説は全国各地にみられるが、西行という地名はもともと行商人に由来すると思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む