西行坂(読み)さいぎようざか

日本歴史地名大系 「西行坂」の解説

西行坂
さいぎようざか

万沢まんざわの西行にある小峠。西行峠ともいう。峠名は歌人の西行法師に由来するともいい、幾つかの伝説を伝える。昔西行がこの坂道にくると一人の山賊に会い、甲州にも歌を詠む者がいるかと尋ねると、山賊は即座に「いきっちなつぼみし花がきっちなにぶっぴらいたる桶とじの花」と詠んでよこした。西行はこの歌の意味がわからず、甲州では山賊でもこんな歌を詠むのかと驚いて引返したという。こうした伝説は全国各地にみられるが、西行という地名はもともと行商人に由来すると思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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