西行塚(読み)さいぎようづか

日本歴史地名大系 「西行塚」の解説

西行塚
さいぎようづか

[現在地名]庄川町三谷

三谷みたに集落北端にある。塚は高さ数十センチで三畳敷ほどの壇状をなし、上に石碑(歌碑)のほか石龕をともなう地蔵一体を安置する。塚上にはかつて鎌倉時代の板碑の裏面を利用した室町時代の板碑が建っており、それには嘉応二年(一一七〇)の銘があると信じられ、「西住」の文字もあって、西住さいじゆうの碑といわれていた。江戸時代に事情があってこの板碑が大清水おおしみず(現高岡市)永願えいがん寺に移され、その代りに現在の石碑が建てられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android