西金寺(読み)さいこんじ

日本歴史地名大系 「西金寺」の解説

西金寺
さいこんじ

[現在地名]尾道市向東町

むかい島東端の歌浦うたのうらにあり、歌島山と号し曹洞宗。本尊釈迦如来。口碑に和泉式部創立という。厳島神社蔵の反古裏経は、元徳二年(一三三〇)当寺開山の月舟と前住月浦の菩提をとむらうために、比丘尼覚照ら尼僧と右衛門尉栄幸の一一名によって書写されている。覚照は月舟から譲られた西金寺へ住職として来住しており、京都の護念ごねん(現京都市上京区)とのかかわりが深く、反古裏経紙背文書には、西金寺を媒介として、大炊寮領であった歌島庄の社会・経済状態がうかがえ、とくに応長元年(一三一一)備後から淀の商人へ出された為替手形は貴重な史料である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 書状 護念

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む